新年明けましておめでとうございます!
年末の大荒れとの予報から一転、札幌の新年は本日まで穏やかでとても気持ちのいいお天気に恵まれました。
しかし、冷え込みは例年以上に厳しかったように思います。
天気がよかったのでこのお正月は外での雪遊びが楽しめました。
息子の人生初のソリすべりです!
怖がって嫌がるかと思っていたのですが、大喜びでした。
昨年のこの頃はまだ歩いてもいなかったのに、今年はソリに乗ってはしゃいでいます。
子供の成長の早さには日々驚かされます。
そして、そんな子供の姿を見ていると以前は気にしていなかったような当たり前の日々がとても愛おしく感じられます。
争いのない平和で穏やかな一年となりますように、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ここ数ヶ月はブログの更新をさぼりにさぼっておりました。
さぼっていた理由は単に忙しいからなのですが、それに移動距離が重なって家に帰るとスイッチが完全にOFFになってしまいます。
とある一週間の風景です。
「月曜日」は日高町門別へ調査です。
競走馬の産地だけあっていたる所で馬をみることができます。
太平洋側のこの辺りは雪が少なくこの写真の日も札幌は雪景色でしたが、日高はほとんど雪が積もっていませんでした。
しかし、先週からの大雪で日高でもさすがに今は一面雪景色となっていると思います。
「水曜日」と「木曜日」は道東の中標津にて打ち合わせです。
木曜日は帰りの飛行機まで時間ができたので少し観光に行ってきました。
高台にある開陽台からの景色です。
見渡す限り地平線が続き、凄い数の牧場が連なっています。
武佐岳が地平線へと両翼を広げています。
まだ、時間があったので別海町の野付半島にも足をのばしてみました。
このあたりもまだ雪は少なく道路は乾いていました。
道路を挟んで右は根室海峡、左は野付湾です。
海の中に浮かぶ道路を走っているようでとても不思議な感じがします。
根室海峡のあるオホーツク海側を見ると国後島がとても近くに見えます。
あまりに近くて本当に驚きました。
夕日を浴びて淡く佇む国後島を見ているとなんとも言えない気持ちになります。
近くて遠い島なのですね。
反対側の野付湾は海なのに波がないせいか凍っていました。
夕日が氷の海に沈んでいきます。
どこまでも続く地平線に沈んで行く夕日を見ていると日本ではないような気がしてきます。
日本の東端なのでそういう感覚を持っても当然なのかも知れませんね。
幻想的で映画の一場面のような景色です。
冬の野付半島は最高にロマンチックでした。
やはり、道東の自然はすごい!
飛行機はプロペラ機なので歩いての搭乗になります。
こういうのって、いくつになってもワクワクしてしまいます。
「金曜日」は道北の幌延にて打ち合わせです。
北緯45°線が通る街です。
宗谷岬まではあとわずか、天気がよければ利尻島の利尻富士が見える北端に位置しています。
とにかく遠いです。
車で行ったのですが、往復で10時間以上かかりました。
前日までの太平洋側とは一転して日本海側なので雪も深く、吹雪くと前方が全く見えないような状態でした。
いや〜、北海道は本当に広いですね!
こんな感じなので家に帰るとブログどころではなくなってしまいます。
ですが、ブログは時間を見つけて少しでも長く続けていこうと考えているのでこれからもよろしくお願いいたします。
早いものでもう今年も残すところあとわずかとなってしまいました。
多分、これが今年最後の更新になると思います。
本年中はいろいろとお世話になり本当にありがとうございました!
そして、来年も皆様にとって幸多き一年となりますよう心よりお祈り申し上げております!
タツタナデシコの花が咲いていました。
エメラルドグリーン茎や葉の上に可憐な花が咲いています。
この可憐な花びらには力強い生命力を感じます。
ウェンブリースタジアムのピッチに立つ「なでしこJAPAN」のようです。
アメリカとの死闘、本当に素晴らしく美しい試合でした。
堂々の銀メダル!
試合後の清々しい笑顔にはその名の通りなでしこの花が画面いっぱいに咲き誇っていました。
ワールドカップ以来の長い長い戦い、本当にお疲れ様でした。
今年も咲いていました。
立派なハイビスカスです!
相変わらずいい笑顔ですね!
冬の間はいなくなっていたので、また今年も会えるとは思っていませんでした。
この植木鉢が冬の間も大切にされていたと思うと、とても嬉しくなります。
こんな感じで神社の境内にちょこんと座っています。
参拝に訪れる人々を明るい気持ちにしてくれます。
それだけでご利益ありですね。
北海道生活7年目にして初の富良野観光に行ってきました。
きっかけは、札幌駅北口の自転車置き場の屋上に植えられているラベンダーがキレイに咲いてるのを見たからです。
ラベンダー畑では定番中の定番、中富良野町にあるファーム富田です。
朝早かったのでなんとか駐車場に停めることができましたが、それでもすでに多くの観光客でいっぱいでした。
本当にきれいな景色です。
これこそ、「The・北海道」ですね。
ほとんどの日本人が持つ北海道の印象とは、こういった景色のことなのだと思います。
植え込みはとても丁寧に手入れがしてあります。
行って驚いたのですが、入園が無料なのですね。
これだけ手入れしてあってゴミひとつないのに、ウソみたいです。
しかし、そのかわりにお土産屋さんがとてもにぎわっていたので納得しました。
もうひとつの「The・北海道」です。
まさに「北の国から」の景色そのものです。
それもそのはず、麓郷にある五郎さんのトラックなのですから。
いやぁ〜、感動ですよ。
息子は車が大好きなので、トラックを叩いて大喜びです。
子供の頃に見ていたドラマの撮影現場に自分の子供を連れて観光に訪れるなんて、考えてもいませんでした。
いやぁ〜、改めて歳をとったのを実感してしまいます。
小学生だった純君や蛍ちゃんも今は40歳を越えているのだから当たり前の話しですよね。
時が流れるのは早い。。。
このところ、夏カゼに始まりなんやかんやとブログどころではありませんでした。
これだけ更新がないと、浅田死亡説や重病説なるものまで噂される始末です。
いやぁ〜、しかし、本当に暇がないだけなのでした。
前日までは一週間ほど関西に滞在していました。
関西は熱い!
気温も暑いですが、やはりラテンの国ですね。
6年ぶりの関西は本当にあそこで生まれ育ったのかと思うくらいの別世界でした。
札幌の爽やかさの中で涼しい顔をしている今の自分にはカロリーが高すぎます。
一週間でしたが、本当に密度が濃かったです。
最終日は関西国際空港から新千歳空港に向かう予定でしたが、なんと最終便に乗り遅れ、次の朝のフライトまで関空で過ごす事となりました。
関空のターミナルビルはイタリアを代表する建築家、レンゾ・ピアノの設計によるものです。
このトラス、すごいですね!
開港から20年近く経ちますが、その空間は古びることなく海の上に優雅に浮かんでいます。
三連休ということもあり、空港近くのホテルはどこも満室で結局、ベンチで一夜を過ごすこととなりました。
23時くらいまでは店舗も営業しているのでそれなりに賑やかでしたが、それ以降は閑散としていて何もする事がありませんでした。
本を読みながらベンチシートに横たわっていると、警察官から職務質問を受けました。
一応、身分証明書を提示して下さいとの事だったので運転免許証を探していたのですが、カードケースが見当たらず、代わりに仕事用の書類入れに入れてあった一級建築士免許証明書を提示しました。
すると、警察官いわく巷ではこの免許を偽造して営業していた二級建築士が話題になっているとのこと。
数日テレビを見ていなかったので知りませんでしたが、そんなことが話題になっていたとはとても残念です。
今年もあとわずかで一級建築士の学科試験が行われます。
受験生のほとんどは仕事の合間に寝る時間、遊ぶ時間を削って本当に本当に一生懸命勉強しています。
そういった、努力に対してとても、とても失礼な行為だと言えます。
そして、一部の人間による不正は業界全体の信頼をおとしめることにつながります。
許しがたい行為を耳にし、おかげで寝付きが悪くなりました。
眠れないので、空港内を散歩することにしたのですが、他に歩いている人の姿もなく昼間とはうって変わって静まりかえっていました。
大空間の静寂はとても不思議です。
穏やかでなんとも言えない不安感があります。
どうしても、隅っこに隠れたくなります。
空港の朝はとても早く、4時には慌ただしく動き始めました。
寝たか寝ないかの睡眠でしが、朝がとても恋しかったので気持ちよく目を覚ますことができました。
それから数時間後、やっと9時の便で新千歳へ向かうことができました。
新千歳に到着してまず、その肌寒さに驚きます。
北海道の夏は本当に快適ですね。
家に到着したのは前日に関空へと向かった時間とほぼ同じでした。
丸一日かかっての帰宅です。
本当に疲れたのですが、会いたかった息子の顔を見るとそんなのはもうどうでもよくなりました。
いやぁ〜、カワイイ!!
建築への夢は安藤忠雄の建築に出会ったことから始まりました。
それは学生の頃、偶然立ち寄ることになった姫路文学館がそのきっかけでした。
館内を順路にそって一通り歩くと、外見からは想像できないとても印象的な空間の連続で時間の流れまでもが変化したような不思議な感覚をおぼえました。
そして、建物の屋上に上がると姫路城が見えます。
お城から500mも離れていない場所に建っているのでよく見えて当たり前なのですが、その迫力は他の場所からの見え方とは比べ物にならない迫力でした。
こんな見え方があるのだと、とても衝撃を受けたのを今でも鮮明に憶えています。
外に出ると階段状になった大きな水盤の連続で、その水盤はとてもゆっくりと下流へと流れていきます。
その真ん中に浮かんだスロープは水盤の上を優しく下っていきます。
そして、そのスロープを歩いて下っていくと水の流れる音がとても穏やかに後からついてきます。
出口を出ると、しばらくは何がなんだか分かりませんでした。
とにかく、こんな建物があるのだとショックを受けました。
建築は、空間は、こんな風にも見えてこんな風にも感じる事ができるものなのだと。
それからは、安藤作品をよく見に出かけたものです。
京都、大阪、神戸と関西には安藤建築が数多く目にすることができます。
その建築には全てにおいて共感することができました。
デザインは隅々までコントロールされ、空気までもが作り出されているようなすがすがしい緊張感があります。
今でも安藤建築、そして安藤さんの生き方は目標のひとつです。
しかし、住み心地に関しては別です。
住宅はとても人が快適に住めるとは思えませんでした。
冬はキンキンに寒く、夏はカンカンに暑い。
一年中で快適な期間はほとんどないように思います。
安藤さん自身、住宅の依頼をしてきた人には不便で不快、住みにくいと最初にはっきりと断っておくそうです。
さすが、安藤さんです。
デザインばかりを気にして、クライアントに甘い言葉ばかりを口にするナンパな建築家とは本質が違います。
しかし、そういったデザイン重視の住み心地がよくない家でも建築界では評価されることが多々あり、逆に、そういった作品ばかりが脚光を浴びているような世界でもあります。
たとえ、クライアントに訴えられるような建築だとしてもです。
華やかな建築の世界では、クライアントはパトロンのようなモノなのかも知れません。
建築家の目は建築家の世界でどうやったら認められるか、そんなことばかりに目が向けられているように感じます。
最近の野心のある建築家は特にこの傾向が強く、さらに加速しているように思います。
正直、そんな世界にはうんざりします。
クライアントの要望に正面から向き合ってひとつずつ積み上げて行く。
どんな時でも住み心地に対して安心感のある、ホッとできるような空間。
そういった空間や建築を目指したいものです。
そして、それが建築界で評価されなくても結構です。
元々、そんな名声は求めていないのだから。
テーマは、「家族の風景」、「穏やかな暮らし」です。
このテーマだけは何がなんでも貫き通していくつもりです。
サッポロファクトリーの東隣りにある、旧永山武四郎邸の庭園に藤が咲いていました。
庭木に絡まって天然の藤棚になっています。
淡紫色の花が乾いた爽やかな風に揺られています。
少し白っぽい花の色をしています。
この花は天ぷらにしても美味しく食べることができるそうです。
この垂れ下がった藤の花の姿は舞妓さんの「花かんざし」に使われています。
その他にも「下がり藤」は多くの家紋に使用されています。
古くは万葉集の時代から親しまれているだけあって、とても日本的な花と言えますね。
旧永山武四郎邸です。
明治の始めに建てられた邸宅で、現在は北海道指定有形文化財に指定されています。
邸宅内は年末年始を除いて、無料で公開されています。
しかし、和と洋が見事にお互いを引き立てあっています。
この和洋折衷の造りはとても参考になります。
手入れの行き届いたお庭はとても街中にあるとは思えない心地よさです。
散歩でよく訪れますが、利用者はほとんどいません。
隣に商業施設のサッポロファクトリーがあるのでもう少し人がいてもいいと思うのですが、利用者が少ないのは本当にもったいないです。
エントランスに敷かれた札幌軟石がとてもいい雰囲気で印象的です。
軟石は火山灰が固結した凝灰岩です。
大谷石によく似ていますが、札幌軟石の方が落ち着いた灰色をしています。
札幌ではレンガと並んで古い建物によく使用されています。
札幌軟石で造られた建物は今も現役で使われているものが多く、カフェなどの飲食店やギャラリー、結婚式場などとして再利用されています。
古くから街の景色を彩ってきた建物は根が張った老木のように自然で安心感があります。
街はどんどん新しくなりますが、新しいものが必ずしも素晴らしいとは限りません。
文化の継承は、過去、現在、未来に向かい合うことから始まると思います。
今、必要な事は昨日であり明日でもあります。
目先の利益に振り回されていては遠い未来に光が射すことはないのだと。
そして、こういう歴史ある建築物は、決して建築がスクラップ&ビルドが前提であってはならないのだと、いつも強く意識させてくれます。
散歩中に妻が撮ったスナップです。
ピカピカの丸い柱に映った湾曲した街角を写したワンシーンです。
写真ではT字路に見えますが、実際は直角に交わった十字路です。
一緒に写っている私が邪魔していますが、私の奥に道路が続いています。
自分ならこんなワンシーンは気にせず見過ごしてしまいます。
ありきたりの日常も少し視点を変えれば、これだけ違って見えるものなんだと感心させられます。
こちらも散歩の途中で見つけました。
セブンイレブンの駐車場に描いてあったのですが、一体誰が来店したのでしょうか?
10㎝角ぐらいの大きさでアスファルトに直接描かれています。
だいぶ描き慣れた感じです。
ご存知の方はアポロラボまでお知らせ下さい!
公園でベンチに腰掛けていると、幼稚園児が近寄ってきてポケットから木の枝を出して見せてくれました。
彼の説明によると「恐竜の骨」だそうです。
そして、太古の昔、この公園の辺りには恐竜が住んでいたそうです
ただの木の枝なのですが、なるほど骨と言われればそう見えなくはありません。
しかし、すごい想像力です。
彼の発想は果てしなく自由です。
それに比べ、歳を重ねて凝り固まってしまった自分の脳内がとても残念でしょうがありません。
う〜ん、うらやましい。
セルフビルドの記事の続きです。
セミセルフビルド向きの作業として前回は「塗装」について触れました。
同じく取り組みやすいもののひとつとして、「レンガタイル貼り」があります。
キッチンの壁や薪ストーブの近くにはレンガタイルを貼ることが多々あります。
レンガは直接工場に仕入れにいく事もあり、気に入った色合いのタイルを実際に確認して選別することも可能です。
ハネ品と呼ばれるB級品は味があって、正規品に比べて価格的にも魅力的なのでよく使用します。
上の写真ではお施主さまがご自身でキッチンにレンガタイルを貼られている所です。
まず、割り付けに合わせて下地の壁に水平の墨を入れます。
次に、完成した壁をイメージしてタイルを割ったり切ったりします。
そして、イメージに合わせてタイルを専用のボンドで貼付けていきます。
じっくり考え過ぎないことです。
勢いをつけてさっさと作業を進めていくのが成功の秘訣です。
タイルの裏にボンドを塗っている所です。
私もエプロン持参で作業に参加せてもらっています。
こういった作業はワイワイと本当に楽しくてなかなかやめられません。
通常は上の写真のように熟練の職人さんがコテで下地に直接ボンドを塗り付け、その上にタイルをテンポよく貼っていきます。
もちろん、おまかせした方が作業時間は相当に早くなります。
バランスよく、とてもキレイに貼り終えることができました。
次の日にタイルの隙間に目地を詰めます。
後は乾けば完成です。
キッチンと家具が入るとこんな感じになります。
なかなかに味のある仕上がりとなりました。
こういった作業は工期にあまり影響もしないので、気楽に楽しむことが出来ます。
上の写真は店舗のキッチンに施工した時の写真です。
レンガは住宅でも店舗でもグッと雰囲気が出るので本当にありがたい存在です。
カナールです。
水路や運河のことをカナールと言うそうです。
札幌市手稲区にある「前田森林公園」にあります。
長さが600mと公園にしては立派すぎるスケールです。
カナールとポプラが大きすぎて人間がとても小さく見えてしまいます。
この写真にもカナールの脇に数人写っていますが、よくよく見ないとわかりません。
先ほどの写真の反対側(東側)から撮った写真です。
奥には手稲山が見えます。
都市公園なのでもちろん無料なのですが、それにしても凄い景色です。
車だと札幌の中心部からでも30分以内で辿り着くことが出来ます。
札幌にはこの他に「モエレ沼公園」や「百合が原公園」など多くの公園が点在していますが、どこも本当に大きくて移住者にとっては驚きのスケールばかりです。
さすが、北海道ですね。
カナールの両サイドにはポプラが植えられています。
一列が60本なので、4列を合計すると240本にもなります。
おそらく札幌で一番のポプラ並木だと思います。
ポプラの足下にはタンポポが元気いっぱいに咲いていました。
上の写真はモエレ沼公園ですが、モエレ沼公園でもこの時期はタンポポが元気いっぱいです。
前田森林公園はこのカナールだけでも凄いのですが、この他にも3000平方メートルの芝生広場や野球場、サッカー場、ビオトープ、バーベキュー広場、パークゴルフ場などの施設も付随していて総面積は59.7ha(ヘクタール)にもなります。
ちなみに、東京ドームの敷地面積は4.7haです。
この日はバーベキューを目的にやって来ました。
ガスコンロと鉄板は持参したものですが、炭火用のコンロは無料で貸し出ししてくれます。
炭やジンギスカン用のお肉のセットも販売されているので手ブラで来ても十分に楽しむことが可能です。
いやぁ〜、しかし本当にとても素敵な公園です。
最近はセルフビルド住宅がメディアなどでも取り上げられ注目されています。
しかし、全ての工事を素人が一から行うとすれば、それはかなりの困難を伴うものとなります。
この場合、大事なところはプロに任せて、素人でも施工出来そうな所はできるだけ自分達でやってみるような参加型の「セミセルフビルド」が時間的にも費用的にも効率がいいような気がします。
セミセルフビルドの中で取り組みやすいもののひとつに外壁の塗装があります。
APOLLO LABでは外壁に天然の木材を多く使用しています。
その外壁塗装には通常、オイルステインを使用します。
オイルステインは塗ると言うよりは、浸透させると言った方がいいかも知れません。
オイルが木の表面だけでなく内部にまで浸透していくので、雨などにさらされても木の内部まで水分が侵入することを防いでくれます。
浸透しているので、ペンキのように剥げることも無く耐久性にもとても優れています。
刷毛で塗っていくだけなので素人でも簡単に行える作業です。
しかし、やはり家一軒分となるとその表面積はかなりの作業量になるので休日返上で根気強く塗り続ける必要があります。
外壁の材料(胴縁)にセルフで塗装をしているところです。
お施主様の友人、知人など大勢の助っ人が駆けつけてくれています。
一人ではとても時間がかかる作業なので、応援はとても心強くありがたい存在です。
そして、何よりも皆さんワイワイとても楽しそうに作業をされています。
こういった所もセルフビルドの魅力のひとつですね。
この材料にはオイルステインではなく、「ウッドロング・エコ」という天然成分のみで作られた腐朽菌が発生しにくい木材保護剤を使用しています。
紫外線や雨をなどの湿潤を繰り返すことによって木材に浸透していく材料なので、時間が経つほどに効果が発揮されます。
そして、だんだんと表面の色も濃くなり、自然な枯れた茶色に近づいていきます。
この現場では外壁を張る作業も全てセルフで行われました。
写っている方は皆さん助っ人(素人)の方です。
とても頼もしい存在です。
しかし、外壁の表面積がとても広い家なので張り終えるには一苦労です。
微力ながら、私も助っ人の一人として何回か参加させて頂きました。
メインの大壁が張り終えたところです。
この色もだんだんと濃くなっていい色になっていきます。
この住宅の内部(リビング)です。
この左官壁、レンガ張りも全てセルフで施工されました。
セルフですが、いい意味でとても味のある仕上がりです。
このお家から見える景色です。
東の窓からは、石狩湾がとてもキレイに見えます。
こういった景色も思い出のいっぱい詰まったセミセルフビルドの空間によって一層愛着のある景色になると思います。
どんな住宅でもノーメンテンンスでは長持ちさせることは難しいでしょう。
そして、住み慣れた家に少しずつ手を入れ、メンテナンスしながら長く付き合っていくのが理想だと言えます。
10年の単位で考えるとすれば、家族の構成も変化することだと思います。
そうすれば、空間の使い方も変わってきます。
小さなリフォームを繰り返しながら、その時に合わせた空間造りを楽しむことも住宅と長く付き合っていく方法のひとつです。
その入口としてセルフビルドのように住宅の建設に参加することはとても意味のある事だと思います。
設計においてもそういった変化に対応することのできる空間造りを心掛けています。
その結果として、愛着を感じて長く住み続けてもらえるのなら設計者としてはこれ以上に嬉しいことはありません。
今日もいい天気です。
大通公園ではライラックが見頃をむかえていました。
モクセイ科の花だけあって、とてもいい香りがします。
この木は公園の中で一番淡い紫色をしていました。
この花の色と香りが、5月の乾いた空気をより一層さわやかに演出してくれています。
今の大通公園はどこにいてもいっぱいの花や緑で本当に気持ちがいいです。
23日(水)〜27日(日)までは恒例の「さっぽろライラックまつり」が開催されます。
見頃と重なりちょうどいいタイミングでの開催となりそうです。
ライラックまつりではワインガーデンも用意され、道内で生産される数々のワインを一度に楽しむ事もできます。
このカラッとした空気と開放感のある緑の中で飲み出すと止まらなくなってしまうのでいつも困ってしまいます。
今年は天気のいい日も多く、湿度の低い快適な北海道らしい初夏が続いているので移住者としてはそれだけで嬉しくなります。
厳しい冬の後に訪れる楽園のように快適な季節は本当に魅力的です。
先日、立ち寄った支笏湖です。
モノトーンの静かな湖畔がとても神秘的な雰囲気を醸し出していました。
晴れていれば上の写真のように樽前山を望むことができます。
晴れの景色もいいのですが、この日の曇った景色はなぜかとても心地よく感じました。
水墨画のようなコントラストが時間の速度をゆるめ、今にも降り出しそうな雲が景色全体になんとも言えない緊張感を与えています。
北海道の自然はとてつもなく大きく、その大地の力には圧倒されてしまいます。
その自然を感じるたびに、開拓者の力強さに驚かされます。
重機も何もない時代によくこの大地を切り開く事ができたものです。
厳しい冬をいったいどうやって乗り越えてのでしょうか。
生活環境が整った快適な今の生活からは想像もつきません。
全ての原発が停止した今、改めてこの素晴らしい自然と開拓で築かれたこの生活がいつまでも続くことを願います。
先日、「北側の採光」の良い所について触れましたが、だからと言って「南側の採光」を否定している訳ではありません。
あくまでもその土地の置かれる環境、そしてその土地の持つ良さを最大限に考えて窓の配置を考えていきます。
例えば、この平屋の住宅です。
上の写真は建物の北側にある玄関を見ています。
この北側は道路と接しているので開口部を設置するにはあまり適していません。
道路を挟んで向い側には住宅も建っています。
そのため、道路からは閉じた印象のファサード(正面)になっています。
逆に、敷地の南側には遊歩道を挟んで海まで森が広がっています。
そして、この敷地に住宅を建てるとすれば、北側の道路とそのお向かいさんを見て過ごすよりも、この森を見て生活することで決まりです。
この写真のように、ほとんどの窓から見える景色は南側の森がメインとなります。
リビングのこの窓は西を向いていますが、それでも森が見えるように配置しています。
一日のほとんどを過ごすリビングとダイニングでは、どこにいても森が見えるように窓を配置してあります。
太陽高度の低い冬場であれば、それらの窓からは日中はほぼ一日中、陽が差し込みます。
その場合、日射から熱を得ることができるので、その熱で室内が温められ室温が上昇し、その結果、暖房負荷の軽減にもつながります。
それでは逆に、夏は暑くて困りそうですが、夏場は太陽高度が高いので軒さえしっかりと出しておけば気温の一番高くなる時間帯に直接日射が差し込むことを防ぐことができます。
この住宅でも夏場のことを考えて軒を出してあります。
南側はもちろんのこと、西側には少し長めに軒を出して西日の侵入時間ができるだけ短くなるようにしてあります。
上の写真は敷地の南側(森の方)から見ています。
写真の手前には遊歩道があり、庭には大きな広葉樹が植えられています。
夏場はこの庭の木々に葉が茂り、そのおかげで強い西日を遮ることもできます。
逆に、冬場は葉が落ちて室内に日射を獲得することができます。
こういった周辺環境と共存したパッシブな考え方も、できるだけ設計に取り入れるようにしています。
実は、この住宅で一番素敵な景色が見える場所は浴室なのです。
この写真の廊下の奥に見えるのが浴室です。
(ひとつ前の南側から見た写真の一番右にある窓が浴室の窓になります。)
この浴室と森との間には遊歩道があるのですが、ほとんど人が通らないので思い切って浴室をこの位置にもってきました。
湯船に浸かりながら森を眺め、夜には星を眺める事もできます。
もちろん、人目が気になれば窓に内蔵されているブラインドを下ろせば視線を遮ることが可能なので安心です。
この浴室内には洗面台も設置してあるので、朝は必ずこの浴室を使うことになります。
一般的に水まわりは必ずといっていいほど日陰に追いやられがちです。
しかし、一日の始まりに家の中で一番気持ちのいい場所で顔を洗うものいいものだと思います。
天気が良ければそれだけで嬉しくなります。
雨が降っていれば家の中が愛おしくなります。
朝、歯磨きしながら外を眺めてそんなことを考える時間があってもいいんじゃないかと思います。
合同庁舎の前庭にある遊歩道です。
この時期は桜のトンネルになっています。
今日は少し散り始めていたので、花びらがひらひらと舞う中を通り抜けることが出来ました。
淡いピンクのソメイヨシノが日光を優しい色に和らげてくれています。
この前庭には桜の他にもツツジ、ヒメリンゴ、ライラック、イチイ、ツゲ、ハルニレ、ヤマモミジ、イチョウなどが植えられていて四季を通して花と緑を楽しむ事ができます。
桜の後は、ライラックが紫の花をつけ、ヒメリンゴが枝いっぱいに小さな白い花を咲かせてくれます。
南東の角にある立派なヤマモミジは夏には交差点に心地いい木陰をつくり、秋には見事な紅葉を見せてくれます。
札幌駅から信号をひとつ渡っただけですが、とても豊かな緑のオアシスです。
札幌でも2、3日前に桜が満開になりました。
一気に気温が高くなったせいか開花からアッと言う間の満開です。
残念ながら連休後半の札幌は雨が続いているので、せっかくキレイに咲いた桜が散ってしまわないか心配です。
ライトアップされた桜はとても繊細で儚くて、まるで夢のようです。
そして、その向こうには月が静かにゆったりと浮かんでいます。
春はそれだけで嬉しいものですが、何故か切なくもあります。
色々な意味で、とても贅沢な季節なのかも知れませんね。
ここ数日は春を通り越して初夏のような陽気が続いています。
気温も高く、6月中旬並となっていて日中なら半袖でもいいくらいです。
この陽気のせいか昨日、札幌でもやっと桜の開花が発表されました。
まだ木々に緑はついていませんが、この気温なら新緑の葉を揺らす日も間もなくやってくることだと思います。
ヒナギクが淡いピンクの花びらを緑の芝生いっぱいに広げています。
そして、可憐に力強く咲く花は、宝石のように眩しく輝いています。
道庁では鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいました。
しばらくは北海道らしい湿度の低いカラッとした空気が続くと思うとそれだけで幸せな気持ちになります。
しかし、残念ながらここ数年は北海道に無かったはずの梅雨や猛暑が続いているので、今年こそは本来の北海道らしい快適な夏がやってくる事を願うばかりです。
設計事務所の主な業務は「設計」と「監理」です。
「設計業務」は建築のデザインや図面の作成などを指します。
「監理業務」とは工事監理の事で、その建築物が設計した図面(設計図書)の通りに造られているかどうかを建築士が確認する事です。
もしそこで不明確な箇所や不備、不足などを見つければそれらを明確にし、建築物の安全性や品質の確保のためにそれらに対して調整や修正を施すように工事施工者に指示しなければなりません。
建築士法では、確認申請の際に「工事監理者」を定め届けを提出することになっています。
そして、工事監理が終了すればその結果を文書(報告書)で建築主に報告することになります。
住宅程度の規模であれば設計者と工事監理者は同一である場合がほとんです。
しかし、この報告書の内容や書き方はその監理者によって様々です。
監理報告書の密度は設計者の能力次第で左右されるとも言えます。
ということは工事現場、施工方法、使用材料をよく知っているということは必然的にその能力が高いということが言えると思います。
確かに、設計者でも現場が好きな者もいれば、ほとんど現場に行かない者もいます。
それだけでも監理能力にバラつきが生じ、その結果、施工品質にも影響を及ぼすことにもなりかねません。
また、現場を知らず、現場経験も少なければ工事の不備や欠陥を見落とす可能性が増すと言えます。
逆に現場経験が豊富で監理が行き届いていればその建築物の品質は確保されていることになります。
監理能力の向上、強化のためにAPOLLO LABでは、一級建築施工管理技士(国家資格)を取得しています。
一級建築施工管理技士は分かりやすく言えば、工事管理のスペシャリストのことです。
ここで言う「管理」は先ほどの「監理」とは少し違った意味合いのもので、施工計画、施工管理、行程管理、品質管理、コスト管理、安全管理などの工事全体の計画・管理全般のことを指します。
この他、建設副産物の再使用や、工事の省エネルギー化、施工の合理化、環境負荷低減、労働生産性の向上、災害防止など工事に関して様々な計画や管理を行います。
これらの工事管理に対して一級建築施工管理技士は工事規模の上限がなく(どのような大きな工事でも)施工管理を行うことが出来ます。
施工の「管理」ができれば、建築士としての「監理」に対しても一歩踏み込んだ工事監理を行うことができ、またクライアントに対してAPOLLO LABの監理能力の参考的な目安にもなると考えています。
友人には建築士はいつも涼しい顔をして机に向かっているのでは、とよく言われます。
あと、現場でも偉そうにしているとか。
イメージとしては、こんな感じでしょうか。
現場で打ち合わせをしている一場面ですが、こんなのは業務のほんの一部分でしかありません。
中には現場にも来ずにハイヒールを響かせている事務所も存在しますが、APOLLO LABでは埃、泥、汗にまみれた設計・監理を行っています。
基礎工事であれば長靴をはいて泥にまみれ、棟上げであればヘルメットをかぶって木材の荷揚げを手伝います。
できるだけ現場に通い、施工者と意見を交わし、少しでも改善、改良を重ねて機能的にも品質的にもより質の高い建築を目指しています。
そんな中で完成後見えなくなる隠蔽部分もしっかりと記録し、隅々までしっかりとした工事監理を行うように心掛けています。
なによりもとにかく現場が大好きで、とにかくいいものが造りたくてしょうがないのです。
窓と言えば、その多くは南側に設置してほしいとの要望がほとんどです。
しかし、北側の窓も捨てたものではありません。
この住宅は主な開口部の多くが北側に設置してあります。
この住宅の場合、南隣りの土地には既に土地ギリギリに住宅が建っています。
なので、南側に開口部の多くをとってしまうと、常にその住宅を見て過ごさなければならなくなってしまいます。
そしてその結果、お隣さんの目を気にして日中でもブラインドやカーテンを閉めてしまうことにもなりかねません。
土地が北西の角地に位置しているので、お昼を過ぎると西の車庫側に日光が当たります。
冬なので北側に直接日射が差し込むことはないのですが、夏至に近い夏頃には北側にも日が差し込むことがあります。
あまり知られていないのですが、北側壁面には春分から秋分までの6ヶ月間は日射を得ることができるのです。
夏至の北側壁面は日の出後と日没前に日照があり、北緯36°付近(関東地方)であれば可照時間は7時間28分と東西面合計の7時間14分よりも長くなります。
北側の窓から入る光です。
ダイニングには冬でも足元まで十分な明るさを確保できています。
キッチンですが、日中は電灯を点けなくても北側の採光だけで料理することも可能です。
この土地で北側に開口部をとった最大の理由は、庭と道路を挟んで北側(写真左)にある防風林の景色がとても魅力的だったからです。
家の中からは北側の窓を通してこのような景色を見ることがます。
南隣りのお家を見て過ごすよりも、日光が当たってキレイに映える防風林を見た方が気持ちのいい一日が過ごせることでしょう。
それと、南側からの採光は強すぎて日中の採光が安定していません。
しかし、北側からの採光は一日中優しい光が安定して入ってきます。
勉強机や書斎の机などは南側の窓の下にもってくるよりも北側の窓の下にもってきた方が机の上が安定して明るいため落ち着いて読み書きをすることができます。
冬場の日射取得熱など南側採光で有利なことも多くありますが、北側の採光にも多くの利点があります。
その土地の魅力を引き出すためには開口部の設計はとても重要になってきます。
その土地の環境を最大限に活かして、四季の変化や光の移ろいを楽しむことのできる空間造りをいつまでも大切にしていきたいものです。
札幌もやっと春らしい週末となりました。
気持ちいい天気だったので大通公園まで散歩に出かけました。
9時前だったので人も車も少なく静かな街がとても心地よかったです。
大通公園の雪も全て無くなり、花と芝生が気持ち良さそうに太陽を浴びています。
息子は優しい日差しが気持ちよかったのか、すぐに眠ってしまいました。
おかげでゆっくりとコーヒーを飲むことができます。
今日は本当に気持ちのいい空気です。
日本生命ビルの前庭にはクロッカスが咲いていました。
この芝生には毎年クロッカスだけが咲きます。
クロッカスは雪が溶けて一番最初に目にする花のような気がします。
木々が緑をつけるまでの間、色とりどりの小さな花を街から野原までいっぱいに咲かせて楽しませてくれます。
長く厳しい冬が終わったのを実感させてくれる一日でした。
オリジナルの木製建具です。
一枚の大きさは、高さが2200mm、幅が900mmと大きめのサイズとなっています。
寝室(ベッドルーム)とその前室(セカンドリビング)との間仕切りとして製作しました。
就寝時は閉じて使用し、それまでは開け放つことで前室と一体の空間とすることができます。
この二枚の戸を開け放つと開放感のある空間となります。
奥が寝室とウォークインクローゼットになります。
閉じてしまっても両方の部屋が明るくなるように透過性の高い4mm厚の中空ポリカーボネート板を挟み込んでいます。
この部屋は建物の北側に位置していますが、この建具のおかげで電気を点けなくても日中は明るく過ごすことができます。
このポリカーボネートは中空構造のため同じ厚さのガラスに比べても重さが1/10しかありません。
その上、アクリルに比べ約40倍の耐衝撃強度があるので地震に対しても十分な強度があります。
中空構造とは、わかりやすく言えばダンボールの断面のようなものです。
大きな建具ですが、軽いのでとても容易に開け閉めする事ができます。
オリジナルの製作建具ですが、この特注サイズであっても既製品と比べての価格差はほとんどありませんでした。
かえって安いくらいだったと思います。
夏は開け放てば風が通り、冬は閉め切っても光が通ります。
同じ部屋でも季節や生活時間、使い方などその時々の変化にあわせて楽しむことができるようにと考えました。
札幌もやっと春らしくなってきました。
ここ数日は晴れて天気もよく、ポカポカとした陽気が続いています。
雪どけも進み、街にはほとんど雪が残っていません。
一方、海辺にはまだ雪が残っていて、とけた雪の逃げ場がないところでは道路が川のようになっています。
海の近くまで来たのでついでに海に寄ってみようと思ったのですが、行く手はこんな事になっていました。
引き返そうとも思いましたが、狭い道なので水深に気をつかいながらとりあえず前進することにしました。
幸い、無事に通り抜けることができましたが、ヒヤヒヤでした。
海です。
やはり海は気持ちいいです。
姫路にいる頃は瀬戸内海が目の前にあったので海でよく遊んでいました。
この時期は昼間はバーベキューをしながら浜辺でサッカーやラグビー、潮干狩りなどをして遊び、日が暮れればカレーなどを作ったりして一日中楽しんでいました。
そして、5月の連休頃にはウェイクボードを始めて10月の連休過ぎまで、ほぼ週末は夕暮れまで海で過ごします。
学生の頃はさらに頻繁で、2日に一度は海で遊んでいたように思います。
北海道に来てから夏はロングボードを楽しんでいましたが、この2年ほどは子供が産まれたり、独立したりで全く海で遊んでいませんでした。
海は浸かっているだけで癒されます。
ずっと波の音が聞こえるような所で暮らしたいと思っていましたが、震災以来はその夢も遠くなっていたように思います。
しかし、海はやっぱりいいですね。
波の音が色んな雑音を消して、何もかもクリアにしてくれます。
今年の夏は息子を連れて海に遊びに行けそうなので、それが今からとても楽しみです。
設計事務所仲間の古野さん(ef plan/エフプラン)の事務所に同じく設計事務所仲間の天坂君(ATELIER AS/アトリエアス)とお邪魔してきました。
栗山町にあるリゾートオフィスの「ハトヤマハウス」です。
日ハムの栗山監督で有名な「栗の樹ファーム」のすぐ近くにあります。
あいにくの曇り空ですが、目の前にはとても気持ちのいい景色が広がっています。
栗山町鳩山は丘陵地に畑が連なっていて夏には美瑛のような美しい景色になります。
とても素敵な立地条件です。
事務所のダイニングからは絵のような景色が一望できます。
薪ストーブの揺らめく炎に美しい景色が重なって仕事どころではない居心地よさです。
こんな素敵な景色に囲まれて仕事ができるなんて、本当に羨ましい限りです。
このヨツールの薪ストーブは高気密の室内環境下においても、とても燃焼効率がよくなるように設置してあったのでとても参考になりました。
栗山は札幌からは車、高速バス、JRでも1時間圏内になります。
それだけにこの景色はとても魅力的です。
そして、夜には満点の星空が広がるそうです。
う〜ん、自分のような移住者にとっては魅力的なキーワードだらけです。
もう、ため息しか出ません。
2年前に運用が始まった新千歳空港の国際線ターミナルです。
国際線は韓国、香港、台湾などへの路線を展開しています。
ターミナルの大屋根を支える円弧状に湾曲した鉄骨のトラスがすごいことになっています。
サスペンション立体トラス構造そのものが空間デザインの一部となっており、このトラスのおかげでとても明るく見通しのよい空間となっていました。
そして、この国際線ターミナルの増設に伴って既存の国内線ターミナルも大幅なリニューアルが計られていました。
2Fの物販エリアにあるカルビープラスです。
このお店ではその場で揚げたてのポテトチップスを食べることができます。
いまのところ京都、東京と新千歳空港にのみ展開しているようです。
揚げたてとは、なんともテンションの上がる仕掛けです。
厚切りの塩バター味にしてみました。
この他にもチョコなど数種類の味付けが選べ、ポテトの厚みを選ぶ事もできます。
揚げたてはさすがにホクホクで美味しかったです。
ロイズのチョコレートワールドです。
ファクトリーエリアがありチョコレートの製造過程をガラス越しに見ることができます。
チョコレートを製造しているとは思えない設備機器です。
ファクトリーと言うよりはラボと呼ぶにふさわしいシステムです。
この他にもドラえもんのわくわくスカイパークや映画館、温泉、飲食街など充実した施設があるので一日中楽しむことができそうです。
フードコートはテーブルや通路が通常より広めに作られているので家族連れでもゆっくりと食事を楽しむことができます。
国際線ターミナル、国内線につながる連絡施設が増えたので以前に比べとても広くなっていました。
空港と言うよりはまるで大型ショッピングモールにいるようでした。
空港は送迎や旅行の際に利用する程度でしたが、この新しく楽しい空港なら遊びに行く目的地としても十分に利用することが出来そうです。
北海道では爆弾低気圧の嵐が吹き荒れています。
先週までは晴れて暖かい日々が続いていましたが、一転して春の嵐がやってきました。
観光バスなどが転倒するくらいの猛烈な風が吹いています。
本来なら4月末から5月頭に発生するメイストームと同じ現象らしく、この時期に発生するのはめずらしいことのようです。
交通機関にもかなりの影響が出ているらしく、さすがに街中は人影もまばらでした。
殴りつけるように雪風が襲ってくるので車に乗り込むだけでも大変です。
しかし、低気圧の影響を受けていない西日本などの映像を見ると楽しそうにお花見をしていたりします。
ポカポカした空気の中でのんびりお花見をしている姿をみると、とてもうらやましくなってしまいます。
札幌にも早く穏やかな春が訪れることを願います。
クローゼットです。
扉を開けるとウォークスルーできるようになっています。
手前の寝室、奥の寝室と両方の部屋から共通で使えるようになっています。
3m×2.5mと、とても大きな収納スペースになっていてタンスを収納することも出来ます。
ハンガーパイプの位置が床から1.7mの高さに設置してあるので、洋服を吊ってもその下に90cm位のスペースが生まれます。
その空いたスペースには引出しが4段位のチェストなら収めることも可能です。
入口の扉の裏には姿見(鏡)が設置してあります。
扉の上部にはガラリ(通気口)を設置してあり、クローゼット内に空気が滞留することを防ぎます。
枕棚の上にも70cm位のスペースがあるので、全体の収納力はかなりのものです。
自分で設計しておいてなんですが、とてもうらやましい広さです。
久しぶりにJRタワーに登ってきました。
最上階は地上160mの展望室になっています。
前日に竣工物件の引渡しがあり、一区切りついた事もあったので家族でのんびり夕焼けを見にやってきました。
北の景色ですが、見通しもよく石狩湾や小樽など遠くまで見渡すことができます。
南の景色です。
日没の直前ですが、遠く樽前山まで望むことができます。
西の空に夕日が沈んでいきます。
手稲山の稜線がとてもきれいな陰を引いていました。
夕日は山の端に近づくとあっという間に沈んでしまいます。
そして、世界のどこかでは朝日が登り始めているのかも知れません。
毎日繰り返される当たり前のような光景ですが、こうやって夕日を眺めていると何故だかとても幸せだと感じることができます。
この美しい景色がいつまでも、子供達が大人になっても続くことを願っています。
左官で壁を仕上げています。
今回は石膏プラスターで仕上げる事にしました。
石膏プラスターは石膏ボードなどに使われる石膏に砂と水を混ぜ合わせた材料です。
普段は珪藻土や聚落壁の下地調整に使われる下塗り材ですが、仕上げ材としても十分に魅力的な素材です。
乾いてしまうと固く強度のある素材なので割れにくく、下塗り材の必要がないのでコスト面でもをかなりの貢献をしてくれます。
塗り終わった壁です。
職人さんにコテむらを付けてもらって仕上げています。
表情を豊にするために国産の稲わらを砕いたものを混ぜ合わせています。
夕日を浴びて柔らかく優しい表情になっています。
白熱照明のもとではまた違った表情をみせてくれます。
下塗り材でも一日を通してこれだけの表情があります。
この仕上げは石膏と砂、水を混ぜただけなので、とてもシンプルな天然素材と言えます。
そして、石膏プラスターは中性で結晶水を含むために防火性能にも期待がもてます。
混ぜ物のない単純な素材は毎日の生活に安心を与えてくれるので、素材を選び抜き、できるだけシンプルな住宅設計を心がけたいものです。
日の暈(ひのかさ)のような薄い虹が太陽を囲んでいました。
トンビとカラスのバトルを見ている時に偶然見つけました。
薄く曇ったブルーグレイの冬空に淡くぼんやりと浮かんでいる暈(かさ)を見ていると、時間や空気の速度が急にゆっくりと流れ出したように感じました。
普段の生活が猛スピードで情報に沈んでいくのとは逆に、空気も音も時間も全てが止まっているかのような静寂です。
この20年程はどこかに辿り着きたい一心で、とにかく走っていたように思います。
とは言え、依然どこにも辿り着けてはいないのですが。
しかし、こうやってたまに立ち止まってみると、少し何かがリセットされて肩の力が抜けたように感じます。
客観的、俯瞰的に自分と向かい合う事が義務になってしまうと息苦しいものです。
客観性にこだわるばかりに、逆に視点が狭くなり偏ってしまう恐れもあります。
そういった状況で今回のように自由に飛び回るカラスやトンビの視点で自分を見下した時、下に見える小さい自分がおかしくなってなんだか笑ってしまいました。
欲張りなので、笑った後もまた笑います。
断熱施工の様子です。
断熱は寒冷地である北海道においてはとても重要な住宅性能のひとつとなります。
在来木造工法では軸組の間にグラスウール(ピンク色)などのフェルト状断熱材を充填する充填断熱を行います。
グラスウールは熱伝導率が0.038W/(mK)以下の高性能グラスウールを使用し、壁は軸間の100mm+外壁側に付加断熱として100mmと合計200mmの断熱層を設けます。
天井には300mmの断熱材を充填します。
断熱材の充填の後に室内側(天井)に気密シート(防湿防水、オレンジ色)を張っているところです。
このシートを張ることにより室内からの断熱材への水分の侵入を防ぐと共に、外気の侵入を防ぐことができ防湿性と気密性を確保することができます。
天井と同じように壁にも気密シート(オレンジ色)を隙間無く張っていきます。
住宅の内側全体をラッピングするような感じです。
外壁側に付加断熱(100mm、黄色)を施しているところです。
断熱(軸間断熱)の上にさらに断熱を重ねることで熱橋(ヒートブリッジ)を少なくすることができます。
断熱材の上には防水シート(タイベック、白色)を張って雨の侵入を防ぎます。
この防水シートは透湿性があるので、万が一断熱材が濡れてしまった場合にも適切な通気層を設ける事で素早く水分を外気に解放し乾かす事ができます。
しかし、万が一が無いようにしっかりとした防水性能を確保するようにします。
この防水層は防風層としての役目も果たします。
最後に通気層の上に外壁(茶色)を張っていきます。
壁は熱損失の割合が熱損失全体の25%もあり、天井の6%、基礎の9%と比べても熱損失が大きく、そのため高い断熱性能が必要とされます。
そして、断熱性能を高める事で室内の上下温度差を少なくし、暖房エネルギーの省エネ化を計ることができます。
しかし、断熱材は濡れてしまうと性能の低下につながるので、その性能を十分に発揮させるためには高い気密性と防水性が必要となります。
そのため、施工時には何度も施工方法や施工状況の確認を行いながら工事を進めていきます。
そうした施工品質の確保を行った結果、熱損失係数(Q値)を1.25W/m2K以下、隙間相当面積(C値)を0.5cm2/m2以下に抑えた高断熱化、高気密化を実現することが可能となります。
エネルギーの損失を少なくする事はこれからの住まいづくりの重要な課題と言えます。
そして、そういった地域環境に必要な住宅性能とデザインを併せ持った設計を行っていきたいと考えています。
隠れ家に行ってきました。
南区の山裾にひっそりと佇んでいます。
写真に映る二人のお兄様方がほぼセルフビルドで建設されました。
工務店もビックリの仕上がりです。
フレームは在来の軸組で断熱、気密の施工もしっかりと施されています。
暖房は薪ストーブだけですが、高気密・高断熱住宅なので十分に問題なく生活を送る事ができます。
間仕切りや建具のない大きなワンルームなので、家の真ん中にある薪ストーブが北国の隠れ家らしい雰囲気を醸し出しています。
ウッドデッキのすぐ目の前には小川が流れています。
30mほど上流で湧き出しているので水温が安定しているのか寒さが厳しかったこの冬でも凍結することがなかったようです。
手前に映っているレンガの箱はバーベキュー用のコンロです。
この広いウッドデッキもこのコンロももちろんセルフビルドです。
なんと、このウッドデッキの下には夏用のアウトドアバスまで用意されています。
この日は奥に映っている、これまたセルフビルドで建てられた超本格フィンランド仕様のサウナを目的にやってきました。
熱源はサウナ用の薪ストーブでフィンランドで一番人気のあるhelo(ヘロ)社のものです。
この大きさで大人4人が楽しむ事ができます。
サウナ小屋はフィンランドの生活や文化に精通したビタレスク社の監修の元に、本場のサウナ小屋と全く同じように造られています。
山を背負い、森に囲まれ、川のせせらぎの聞こえる生活は憧れの北海道スタイルです。
いよいよサウナタイムです。
サウナ小屋の中は90度近くになっています。
小屋の中が熱くなってくるとストーブの上にある石にスクープで水を1、2杯かけます。
そうすると、熱い水蒸気が発生して一気に身体が熱くなります。
そこで外へ飛び出して身体を冷やします。
10分を目安にこれを繰り返します。
これを7回〜8回ほど繰り返して身体を芯から温めます。
最初のうちは外に出た時に寒さが勝ってしまいますが、回を重ねるうちに外でのクールダウンが外とは思えないほど心地よくなってきます。
外に出た時はしっかりと水分を補給して代謝を向上させます。
この間、山に向かって叫んだり、満点の星空を見上げたりします。
ストーブ小屋の中はロウソクのとストーブの灯りだけで、窓からは星や木々の陰を眺める事ができ、とても贅沢なサウナ環境となっています。
ストーブの石にかける水にはシラカバの天然芳香液が混ぜてあるので、男ばかりで入っていても小屋の中はとても気持ちのいい香りに包まれています。
本格的なフィンランドサウナは電気式のサウナとは全く別物です。
たまった毒が排出されて身体がリセットされたように軽くなります。
サウナの後はキッチンのカウンターを囲んで深夜まで宴会が催されます。
間伐した薪で暖房やサウナを楽しみ電気やガスをあまり使わなくても済む生活、とても考えさせられます。
毎週、週末の夜には札幌の片隅のこの隠れ家に親父たちがワイワイ集まってきてサウナナイトを楽しんでいます。
親子ほど歳の離れたお兄様方達ですが、とっても若くてめちゃくちゃパワーをもらいます。
いやぁ〜、負けていられません!
マンションのリフォームで断熱改修を行いました。
こちらが改修前(Before)の状態です。
20年以上も前に建てられた建物ですが、バブル期にスーパーゼネコンが建設しただけあって断熱に関してもしっかりとした施工が施されていました。
現状は室内側全体に40mmの厚さで現場発砲断熱材(黄色)が吹き付けられています。
「コンクリート」は熱伝導率が1.1W/(mK)と「木」の0.1W/(mK)に比べてとても熱を伝えやすい材料と言えます。
熱を伝えやすいと言う事は熱が逃げやすいと言う事になります。
そのため、北風などにより冬場に最も条件が悪くなる北側に面した居室には断熱補強を行う事にしました。
こちらが改修後(After)の状態です。
既存の断熱材の上から新たに硬質ウレタンフォーム(緑色)を20mm吹き付けました。
合わせると60mmの断熱層になります。
吹付け硬質ウレタンフォームの熱伝導率は0.032W/(mK)なので、付加断熱を施したことによって更なる断熱性能の向上が期待できます。
北海道は一年の気温差が40度近くになり、さらに厳しい条件下におかれる地域もあります。
そこでは住まいに高い断熱性能が必要とされます。
断熱性能を高めることにより冬場の暖房エネルギーだけでなく、夏場の冷房エネルギーの消費を少なく抑えることもできます。
しかし、単に断熱性能を上げることだけではでそのような成果を得ることができません。
四季を通して快適で省エネルギーな住宅とするには断熱性能、気密性能、換気計画、暖房計画などの総合的な計画設計とそれを施工することのできる確かな技術が必要となります。
その技術的基準の一つとして北海道には BIS (Building Insulation Specialist=断熱施工技術者)と呼ばれる認定制度があります。
これは、北海道が推進する北方型住宅の断熱、気密、換気、暖房などに関する専門知識や正しい設計、精度の高い施工方法等を指導できる技術者および適切な施工技術者を養成、認定する制度です。
この認定を受けていないと北海道が推進する「北方型住宅」や「北方型住宅ECO」の設計、施工を行うことが出来ません。
もちろん、アポロラボでもBISの認定を受けています。
北海道に限らず全国的にこのような住宅性能基準が浸透、実行されれば需要エネルギーも大幅に削減されるのではないかと思います。
エネルギーの消費を抑える事は廃熱や排出ガスによる温暖化の防止にもつながるので、設計者には住宅性能を向上させる事によって環境改善に貢献する責任があると言えます。
そしてアポロラボでは、常にそいった事を心掛けるようにして設計を行っていきたいと考えています。
アンディ・ウォーホルのトリビュートボトルです。
普段あまり接点のないドン・ペリニヨンのヴィンテージですが、このギフトボックスに入っているのなら少し無理をしても欲しくなってしまいます。
シルクスクリーンプリントで表現されたボトルがとても新鮮で魅惑的です。
ウォーホルの活動期を知らない世代にとっては映画「バスキア」でデヴィッド・ボウイが演じた銀髪のウォーホルが過激に印象に残っています。
しかし、ウォーホルやバスキア、キース・へリングなどが同時期に活躍していたニューヨークはどんな世界だったのか想像もつきません。
「バスキア」と言えばジュリアン・シュナーベル監督の作品ですが、キューバ出身の作家レイナルド・アレナスを描いた「夜になる前に」もかなりの見応えがありました。
アレナス役のハビエル・バルデムはこの映画で初めて知ったのですが、濃いのです。
「ノーカントリー」での殺し屋役はさらに濃いのです。
男臭さが半端ないのです。
「バッファロー'66」のヴィンセント・ギャロなど、この時期の濃い役者さんには男としてかなりの影響を受けたと思います。
今は男臭さが敬遠されがちな世の中ですが、いつまでも男臭く突っ走りたいものです。
札幌の中心部に近い中島公園です。
広い敷地内にはコンサートホール「Kitara」や道立文学館、豊平館、天文台、スポーツセンターなどの施設もあり、都市公園としてはとても豊な環境です。
冬の間はこの公園内で「歩くスキー」を楽しむ事ができます。
スキーセットは無料で貸し出してくれるので、手ぶらで散歩に訪れてもすぐに楽しむことができます。
コースは一周が約1kmとなっており、アップダウンも少ないので初心者でも気軽に体験することができます。
この凍った池の外周沿いがコースとなっており、藻岩山を眺めながら木立の中を通り抜けて行きます。
多くの市民が散歩と同じように楽しんでいました。
市内には他にも歩くスキーを体験することのできる公園がありますが、地下鉄を出てすぐ、ゆっくりと景色を楽しみながら楽しめるという環境は中島公園でしか味わえないと思います。
この歩くスキーの貸し出し期間は今月の4日までとなっています。
昨日、今日は気温も高く、積もった雪も溶け始め道路は川のようになっています。
早いもので、もう3月です。
特に寒さの厳しかったこの冬も終わりが近づき、少しずつですが確実に春が近づいてきています。
季節の変わり目は寂しくもありますが、芽吹きの季節が今からとても楽しみです。
2輪の展示車両の中でもハーレーの存在感は特別なものがありました。
同じく会場に展示されていたBMW、DUCATI、MVアグスタ、トライアンフなどヨーロッパのオートバイメーカーとは完全に違った個性を醸し出しています。
4輪の方では近頃のアメリカ車はヨーロッパ車に近い雰囲気を出しつつありますが、2輪の世界では未だにハッキリとした境界線が引かれています。
ハーレーダビッドソンの「FLTRX ロードグライドカスタム」です。
ロー&ロングの典型的なバガースタイルがなんともカッコいいです。
エンジンはツインカム103(1689cc)のビッグツイン、ブレーキはブレンボ製でABSが標準装備されています。
昨年までのソリッドな配色に比べて、新色のビッグブルーパープルはとても豪華で色っぽく感じます。
こちらは、ロードグライドカスタムにさらなるファクトリーカスタムを施した「CVO FLTRXSE ロードグライドカスタム」です。
エンジンはスクリーミンイーグル・ツインカム110(1801cc)が搭載されています。
ショートスクリーンの大きなフェアリング(風防)にこのモデルの特徴であるデュアルヘッドライトが組み込まれています。
Kawasakiの「Z1-R」のフロントカウルやこの大きなフェアリングは男らしくてかなり好みのスタイルです。
このアメリカらしいグラマーで艶のあるボディラインは、クラシックでありながらも全くもって古さを感じさせません。
また、このメープルメタリックの塗装がこの優れたデザインをさらに引き立ててくれます。
もうため息しか出てきません。
輸入車の中でひと際輝いていたのがこのメルセデス・ベンツ「SLS AMG」です。
これこそが本物のガルウィングでしょう。
この「SLS AMG」は初代SLモデルの「300 SL」(1954年)のボディデザインを継承しています。
そして、メルセデス・ベンツのチューニング部門であるAMGが一から制作をした初のモデルでもあります。
スーパースポーツにふさわしいロングノーズ、ショートデッキのボディスタイルは伝統的で本当に美しいです。
フロントミッドシップに搭載された6.2リットルV8エンジンは571馬力を発揮します。
今年のスーパーGT300クラスに参戦も噂されているいますが、500クラスも脅かすほどのポテンシャルを秘めている事は間違いありません。
このSLSには、近い将来「 E-CELL 」と呼ばれるEV仕様のモデルが追加される事が決定しているようです。
今はこういったプレミアムスポーツカーにも環境とパフォーマンスの両立が必要とされています。
まもなく発売が予定されているフォルクスワーゲン「The Beetle/ザ・ビートル」です。
こちらも初代のオリジナルデザインを継承しており、原点回帰となるモデルです。
先代の「ニュー・ビートル」よりも高さをおさえ、幅を広げたワイド&ローのボディスタイルには男らしさが強調されています。
丸形のヘッドライトが絵本に出てくる車の目のようになっていて、とても愛嬌があります。
しかし、中身はバイキセノンでポジションランプはLEDと最新のユニットとなっています。
スポーツ感も増して初代のように長く愛されるモデルとなりそうです。
MINI(BMW)の最新モデル、「ミニ・クーペ」です。
フロントウィンドウが従来のミニよりも低く寝かされているのでその分、車高も低く抑えられています。
クラシックミニをベースにしたキットカー「GTMクーペ」に似ているように思います。
特徴的なヘルメットルーフと足回りに専用のチューニングが加えられている意外は従来のミニと同じ仕様となっているようです。
2シーターとした事で荷室部分が280Lと広がり、見た目の割には大きな収納力があります。
通常のミニの荷室容量が160Lなので十分な広さと言えます。
クーパーからのラインナップとなっているのでミニの中でも最もゴーカートフィーリングが楽しめるモデルとなっています。
MINIの「クロスオーバー(カントリーマン)」です。
ミニで初の5ドアボディを持つモデルです。
そして、ミニの中で唯一ALL4と呼ばれる4輪駆動が設定されておりボディサイズも3ナンバーサイズと大きくなっています。
この展示車両はジョン・クーパー・ワークスWRCに似たボディペインティングが施されていました。
このモデルはWRC(世界ラリー選手権)やダカールラリーなどに参戦中で総合優勝などの好成績を残しています。
近く、「ペースマン」と呼ばれる3ドア版のクロスオーバーが登場予定となっています。
この他、ボディサイズを全長3.4mとミニ(3.7m)を更に縮めた「ロケットマン」も用意されているようなので、今後のミニからは当分目が離せません。
色々と輸入車や国産車に乗り込んでみたのですが、運転席のハンドルを握ってこのまま乗って帰りたいと思った車は意外にも普通のMINIでした。
コンパクトなボディサイズでありながら内部は全てにおいて程よい距離感となっており、隅々まで造り込まれた妥協のない空間はとても落ち着く事ができます。
一度走り出したら軽量でカッチリとしたその車体は、至る所でキビキビと軽快に走り回ってくれそうで、そう考えると乗り込んだだけでワクワクしてしまいます。
やはり車は運転して楽しいというのが一番の魅力ですね。
先週、札幌ドームで行われていた札幌モーターショーに行ってきました。
金曜日の午前中ですが大勢の人が訪れています。
この日は2万6千人もの来場者があったとのことで、会場内は大変に混雑していました。
しかし、土日はそれぞれ5万人と倍近くの来場者があったようなので、これでもかなり見やすかったのかも知れません。
日産のコンセプトカー、「ESFLOW/エスフロー」です。
電動自動車としてゼロから企画、設計されたミッドシップEVスポーツカーです。
一回の充電での航続可能距離は240kmと発売中の日産リーフに比べ40kmも長くなっています。
モーター2基をミッドシップに搭載して後輪を左右独立駆動制御することができ、電池を各所に配置できるので最適な車体重量配分を実現することに成功しています。
電気自動車はエンジンなどの内燃機関を持たないので、車の重量配分に対して自由な領域が増し、同時にそのボディデザインに対しての自由度も増すことになります。
これからは、この車のようにますます斬新なデザインの車が増えることになるかも知れません。
SUBARUのコンセプトカー、「ADVANCED TOURER CONCEPT/アドバンスド・ツアラー・コンセプト」です。
1.6リッター、水平対向直噴ターボエンジンにリチウムイオンバッテリーを電源とする電気モーターを組み合わせたハイブリッドAWD(4輪駆動)となっています。
とてもカッコいいドアの開き方をしています。
一見するとかなり大きな車体に見えますが、ボディサイズは現行のスバル・インプレッサとほとんど変わりません。
これからは、このコンセプトカーのような高効率の小排気量ターボエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドが主流となっていくようなので、ドアの開き方以外はかなり現実的なコンセプトカーと言えます。
スバルからBRZが登場したことにより、当分の間インプレッサからターボ搭載車が消えてしまうらしく、とても残念に思っていたところだったので一安心といったところです。
スバルと言えばレガシィーのように、ワゴンタイプのスポーツ・ツアラーが代表的です。
子供の頃、ラリー仕様にしたレオーネの青いエステートバンを家の近くでよく見かけ、それがとてもカッコよかったのを憶えています。
その頃から30年以上経ち、このコンセプトカーのような伝統を受け継ぐスポーツツアラーが登場したことはとても嬉しいことです。
このコンセプトカーを元にした市販車モデルが登場するのが今からとても楽しみです。
街中を歩いていると、反対側の歩道で小柄なおじいさんがなにかをしていました。
よく見てみると歩道脇に積もった新雪を、素手で握って消火栓の上にのせていました。
にぎり寿司のシャリを握るように片手で雪をつかむと優しく握ってのせています。
どうやら信号待ちの間の暇つぶしのようです。
仙人のような長く白いヒゲをたくわえた老人は隣にある滑り止めの砂袋入れの上にも同じように雪をのせています。
こちらは数も多く作品を造るように位置を気にしながら数を増やしています。
まるで子供のように楽しそうにのせていきます。
のせ終えると、それに向かって手を合わせておがんでいました。
そして信号が変わり行ってしまいました。
何かよくわからないのですが、即席地蔵のような、賽の河原の積み石のような、道の辻なので道祖神のようなものなのかも知れません。
こんな可愛いい道祖神ならついつい拝みたくなってしまいます。
道庁の入り口正面に大きな雪だるまが出現していました。
これぞ雪だるまといったお手本のような姿をしています。
簡単なようでいて、これだけきれいな形にするのは実際には大変だったと思います。
雪まつり期間にあわせての設置になっているようですが、冬の間中ずっと道庁に滞在してくれると嬉しいですね。
こちらは、以前北大で発見した雪だるまです。
キン肉マンのような顔をしています。
傾いて溶けかかった顔には切ない哀愁が漂っていました。
雪国だけに玄関先やお庭などで雪だるまや雪の灯籠を見かけることがあります。
氷や雪で造った灯籠にロウソクを入れて火を灯すとそれだけでその住宅の雰囲気がグッとがよくなります。
四季を通して楽しめる住環境であればそれはとても理想的です。
そして、そういった環境造りを心掛けたいものです。
auの INFOBAR 2です。
妻の携帯電話ですが息子がよだれで水没させてしまいました。
そして、無惨に破壊されてしまっています。
もうすぐ一歳の彼が通った後はゴジラが破壊した街のようになっています。
INFOBAR 2はプロダクトデザイナーの深澤直人さんのデザインによるものです。
前作のINFOBARや無印良品の壁掛け式CDプレーヤーはニューヨーク近代美術館(MoMA)に永久展示されています。
角の取れた鮮やかな緑のボディは自然と手になじむようにデザインされていて、2007年発売の機種になりますがその新鮮さはまだまだ色褪せてはいません。
この他にシルバーや錦鯉とよばれるカラーが存在しました。
シルバーや緑はいまだに人気があり中古市場でもそれなりの需要があるようです。
液晶は有機ELでワンセグも利用でき我が家では十分な装備だったのでもう少し長くお付き合いできれば良かったのですが、とても残念です。
リンゴ族の我が家にとって、いよいよiPhone投入が秒読みの段階になってきたのかも知れません。
iPhone5の投入時期、そしてdocomoの参入によるiPhoneを取り巻く環境のこれからに目が離せなくなってしまいそうです。
今週、札幌では63回目の「さっぽろ雪まつり」が開催されています。
今年も大通公園は大変賑わっています。
11丁目会場では国際雪像コンクールが開催されていて、北欧からハワイまで全部で16カ国のチームが参加しています。
このコンクールでの作品は、雪まつり期間中の5日から8日までの4日間で制作されます。
今日の時点ではまだ完成に至っている作品はありませんでしたが、制作最終日の明日に向けてほとんどのチームが仕上げにとりかかっていました。
これはタイの彫刻家チームが制作にあたっている雪像です。
タイの「マノーラ」と呼ばれる古典舞踊がテーマになっているようです。
さすがにプロが制作するだけあって模型でのスタディが丁寧に重ねられています。
この会場は各国の彫刻家やサンドアーティストなどが参加しているので作品やその制作風景はとても見応えがあります。
8丁目会場、大雪像の鶴ヶ城です。
福島県会津若松市にあるお城です。
この会場は毎年、日本建築の大雪像が制作されています。
昨年は本願寺の飛雲閣でした。
本物の飛雲閣は非公開なのでそれを雪像で細かく表現していたのには驚きました。
7丁目会場、大雪像のタージ・マハールです。
とても迫力があります。そして、とても細やかに制作されています。
鶴ヶ城といい、このタージ・マハールといい、陸上自衛隊の造形力には本当にすばらしいものがあります。
5丁目会場、大氷像の故宮博物院です。
氷なので夜にライトアップされると七色に照らされて一層キレイに映し出されます。
10丁目会場のミニSL広場です。
このカワイイSLには無料で乗車することができます。
その隣では大きな氷の滑り台などもあり、小さな子供たちで賑わっていました。
この他に北海道食の広場や歩くスキーコーナーなどもあり街中ですが冬の北海道を満喫することができます。
今日はとても気温が高くて3月中旬並みの暖かさでした。
雪像にはとても不利な条件で中には倒壊してしまった雪像もあるようです。
一ヶ月もかけて準備した雪まつりですが、とても天候の影響を受けやすいイベントなのでこの後の天候が大変気にかかります。
しかし、明日からは再び厳しい寒さとなるようなので一安心といったところでしょうか。
この冬の一大イベントが無事終了することを願うばかりです。
いよいよ、来週6日(月曜日)から「さっぽろ雪まつり」が開催されます。
大通会場1丁目ではひと足先に屋外スケートリンクが開催されています。
街の中心で開かれるファミリー向けアトラクションとしてのコンセプト自体はロックフェラー・センターの屋外スケートリンクと同じなので、とても好感が持てます。
20m×25mの広さでリンクの中心にはツリーが設置されています。
夜になるとツリーのイルミネーションが点灯され目の前のテレビ塔のイルミネーションと共にリンクを彩ってくれます。
さすがに、まだ雪まつりが始まっていないのでスケートを楽しむ人の姿はちらほらといった程度でした。
リンクの上では太陽の傾いた空に向かってたくさんの鳩が舞っていました。
2丁目会場の氷の広場では氷像造りも終盤に入り準備が着々と進められています。
一ヶ月かけて準備される雪まつりも開催期間はわずか一週間しかなく、短いような気もしますが、雪が降ってしまうと雪像に雪が付着してせっかくの造形が保てなくなってしまうので適切な期間といえます。
すぐに壊されてしまう儚さが雪像をより美しく見せてくれているのかも知れませんね。
2月1日に無事、37歳の誕生日を迎えることができました。
嬉しい事に、妻が大好きなチーズケーキを作ってくれていました。
さすがに、この年齢になるとロウソクを吹き消すのもなんだか照れくさいものです。
高校時代の友人や大学時代の友人と話しをしていると、話題はいまだに20歳そこそこの内容でひどい時には中2くらいの内容で話しをしている時があります。
体力的な衰えに対しての実感は日々感じているのですが、精神的な成長に気付くことはあまり無いように思います。
短気なところが少しずつは改善されているとか、経験によって少しは我慢を覚えたとか、物事に集中できる時間が長くなっただとか、10年くらいのスパンで考えると変化にも気付くことはあります。
しかし、それらはエネルギーが溢れかえっていた青春時代に比べ単にエネルギーの安定的な衰退に伴ったパワートレインのへたりがそうさせるものなのか、と思ってみたりもします。
ところが、息子の出現によりそのパワートレインがオーバーホールを受けたかのように感じることがあります。
トップスピードは遅くなったのですが、太いトルクが蘇ってまだまだ下から力が湧き出てくるようなそんな感じです。
わかりやすく言うと、「まだまだ、もっともっと遠くまで走れる」という根拠の無い胸騒ぎです。
なんだかよくわかりませんが、年をとっても嬉しいものだと感じています。
数年前に妻が撮影を担当したCDアルバムの裏ジャケットです。
棚の整理をしていて久しぶりにこのアルバムを見つけました。
もちろん、表もあるのですが裏の艶のある感じが気に入っています。
女性ジャズボーカリストのアルバムに必要なしっとりとした色気が漂っていて演奏後のライブハウスにいるような雰囲気が写し出されています。
このアルバムのジャケットは全てフィルムの一眼(Nikon/FM2)で撮られたものです。
ジャケット撮影時に使用したNikonのFM2です。
フィルムにしか表現できないライブ感はやはり魅力的です。
息使いや体温までもが伝わってくるような臨場感は、いつでも簡単にシャッターが切れてしまうデジタルでは、なかなか捉える事が出来ないように思います。
アナログは人間の速度や時間に同調しているので、とても落ち着ける懐かしさがいつでも同じようにそこにあります。
アナログに触れると、デジタルのビッグウェーブにもみくちゃにされて溺れそうになっている毎日に気付かされます。
そんな時はゆっくりと一息ついてアナログ的な思考に切り替えるように心掛けています。
札幌一番街ラ・ガレリアの前で交差点を見つめている「元気地蔵」です。
造形作家の松本純一さんの作品になります。
「元気地蔵プロジェクト」と呼ばれるクリスマスシーズンに合わせての装飾が施されています。
冬の間はこの温かそうなボディスーツを着て道行く人々を見守ってくれています。
確か、昨年は黄色でその前は青色の衣装だったと思います。
ちなみに夏場はこんな感じです。
なんとも愛らしい姿です。
元気地蔵にさわると「頭が良くなる」、「安産になる」といったような都市伝説も存在しています。
松本さんの作品で個人的に気に入っているのが中島公園の「みどり子ちゃんファミリー」です。
夏には頭に花をいっぱいに咲かせて公園を楽しく飾ってくれるので、見ているだけで幸せな気持ちになります。
まだまだ厳しい冬が続きますが、花咲く季節が今からとても楽しみです。
スカイラインと言えば日産自動車のスポーツカーですが、元々はプリンス自動車工業で製造•販売されていました。
1966年に日産と合併されるまでに3種類のスカイラインを生産していました。
これは初代スカイラインをベースにして作られたスカイラインスポーツクーペ(1962年式)です。
1960年にトリノで発表されました。
本当にキレイなボディラインです。
ボディデザインを海外に依頼した最初のモデルで、デザインはイタリアのジョバンニ•ミケロッティによるものです。
その装備は豪華で初めて本革張りのシートが採用され、ボディはそのほとんどがハンドメイドの叩きだしで作られています。
この斜めに傾いたヘッドライトはチャイニーズ•アイと呼ばれるスポーツクーペの特徴的なデザインです。
クロームメッキの施されたラジエーターグリルと共に迫力のあるフロントマスクに仕上がっています。
同時期に生産されたキャデラックのシリーズ59やエルドラドのフロントマスクにも引けを取らない堂々とした顔つきです。
当時としてはとても豪華な仕様で価格はクラウンの2倍もしたそうです。
そのせいもあってか生産台数はコンバーチブルを合わせてもたった60台しかなく、スカイラインの中でもっとも希少なモデルと言えます。
2代目スカイライン、2000GT(1964年式)です。
この車は第2回日本グランプリでポルシェ904GTSを抜き去ったスカイラインGTの市販車モデルになります。
この車からその後のスカイライン神話が始まったと言えます。
これは、初代スカイライン、デラックスのカタログになります。
写真ではない手描きのイラストがとても新鮮です。
絵本のようなカタログからは、当時、車がとても夢のある貴重な存在であったことが伺えます。
そういった貴重な存在であった車たちは、きっとものすごく大切に使われていたのだと思います。
当たり前のことなのですが、そういった価値観はとても勉強になります。
以前、紹介したオールテレーンクレーン LTM1400NX(リープヘル社)の働いている姿です。
前回は夜間工事だったので、このようにクレーンが小さく待機している様子しか見る事ができませんでした。
それにしても大きいクレーンです。
メインブームが最大70mも伸び上がるのでとても迫力があります。
そして、計算された構造とそのバランスはやはりとても美しいです。
これはすぐ近くの現場で28階建てのマンションを建設するために設置されたクライミングクレーンです。
LTM1400NXを見た後では少しもの足らなく見えてしまいます。
しかし、このクレーンはまだ低い位置にいるので、工事が進むにつれ高く組み上がっていけばかなり見応えのある風景になると思います。
来月には大通公園で第63回さっぽろ雪まつりが開催されます。
昨年末のホワイトイルミネーションの終了から約一ヶ月の間で雪像の制作が行われます。
ここ数年はこの時期でも雪不足になることが多かったのですが、今年に入っての降雪量は例年以上なので材料の雪に関しては問題なく運び込まれているようです。
足場が組まれて準備が着々と進められています。
大きな雪像になると高さが15m近くになり、使用される雪はトラック数百台分にもなるそうです。
大型重機も多く使用されるので、まるで大掛かりな土木工事といった様相です。
大きな雪像ばかりがよく取り上げられますが、個人的には11丁目会場で開催される国際雪像コンクールがとても面白くてその作品にも感動させられます。
国際雪像コンクールは世界各地から、今年は16チームが参加して行われます。
醍醐味はたったの四日間で作品が作られるところにあります。
3m角の雪のキューブに下絵を書いて制作されるのですが、他会場の同規模のものはもっと時間をかけて制作されます。
また、雪まつりの開催前に制作されるのではなく、開催中に制作される点が他の作品とは大きく違うところです。
それまでは11丁目にキューブがほったらかしになっているので制作されるとわかっていても少し心配になります。
そして、これは制作の模様を観光客に見てもらうのを目的としているのですが、驚くのはその制作のスピードと芸術性の高さにあります。
急いで制作するので、雑でいい加減なものが出来てしまうのではないかとついつい想像してしまいますが、そんなことはありません。
これが、とても繊細で素敵な作品に仕上がっているのです。
雪まつりに出かける際は是非チェックしてみて下さい。
今年はどんな作品に仕上がるのか、今からとても楽しみです。
札幌駅を歩いていると、この赤い「551」が印刷された紙袋を持って歩いている人を発見しました。
関西人であれば誰もが知っている「551の蓬莱」です。
「あるとき〜!ないとき〜・・・」です。
豚まん(関西では肉まんの事をブタまんと呼びます)で有名な大阪の中華惣菜販売店です。
関西以外での取り扱いがないので、これはきっと大丸の催事場で販売しているに違いありません。
昨年も同じようにこの紙袋を見かけて催事場にたどり着きました。
予想通り、7階で「全国ぐるっと!人気の味めぐり」が開催されていました。
これです!この豚まんです!
豚肉とたまねぎ、そしてモチモチとした皮との相性が抜群です。
食べると、「うまい!」、これしか出てきません。
誰にでも喜ばれる定番の味です。
「551」は夏のアイスキャンデーも定番です。
子供の頃から慣れ親しんだ「551」も外せませんが、個人的には神戸三宮の「一貫楼」の豚まんがたまりません。
一貫楼の豚まんは輪をかけてジューシーでボリュームがあります。
元町駅を海に向かって信号を渡ると本店から豚まんが蒸されたいいにおいがしてきて必ずテイクアウトすることになります。
一時期、元町駅の近くに住んでいたことがあるのですが、週に数回は買って帰っていました。
懐かしいに味と共に懐かしい景色もよみがえってきます。
通信販売で取り寄せることもできますが、やはり、その街の景色と雰囲気を感じながら食べた方がより美味しいような気がします。
いやぁ〜、懐かしいです。
昨日まで札幌の日産ギャラリーで「スカイライン55周年記念イベント」が開催されていました。
スカイラインとフェアレディZは小学生の頃、熱烈に憧れた車です。
80年代当時、70年代の型落ちのスカイラインをあの頃の言葉で言う「とっぽい兄ちゃん」たちが乗っていました。
子供ながらにそれがとてもカッコよく見えたものです。
そんなとっぽい兄ちゃんたちは意外と面倒見がよく、子供相手によく遊んでくれました。
車にも乗せてくれて、窓の外に流れる景色をとても興奮して眺めていたのを憶えています。
ギャラリーには、そんな子供の頃の思い出の車の数々が展示されていました。
3代目スカイライン、ハードトップ2000GTX(1972年式)です。
スカイラインがプリンス自動車から日産ブランドとなった最初のモデルです。
通称「ハコスカ」、又はCMのキャッチコピー「愛のスカイライン」から「愛スカ」とも呼ばれています。
プリンスと日産の特徴が各所に現れていてボディサイドのサーフィンラインはこの車のトレードマークとなっています。
初代「GT-R」はこの3代目から登場しました。
レースを意味する「R」を背負った「GT-R」はレースで50勝以上もした名車です。
5代目スカイライン、2000GT-EL(1980年式)です。
通称「ジャパン」。
西部警察で「マシンX」として大門警部が搭乗したのはギャレット社製のターボチャージャーを搭載した2000ターボGTのジャパンです。
52種類の特殊装置の搭載された漆黒のマシンXは子供にとっては憧れの的でした。
ヘッドランプのデザインがそれまでの丸型4灯式から角型2灯式に変更になったのですが、個人的には丸型4灯の方が男らしくて好みです。
6代目スカイライン、2000ターボRS-X(1984年式)です。
この車両は3回のマイナーチェンジ後に出たモデルで、それまであったラジエーターグリルが塞がれているので「鉄仮面」と呼ばれています。
前期モデルは、当時ポール・ニューマンがCMに出演していたので「ニューマン・スカイライン」とも呼ばれていました。
これまでスカイラインの特徴であったサーフィンラインはボディに反映されることはなく、グラマーなボディラインは消えました。
ハイエンドモデルは先代から60馬力もパワーアップされ、そのエンジンはレースでの使用を前提として新設計されたFJエンジンへと大きく発展しています。
このRS-Xは直列4気筒エンジンなので「GT」と名乗ることはありませんでしたが、「RS」がRacing Sportを意味している通り国内屈指のハイパフォーマンスモデルであったと言えます。
6代目には5ドアのハッチバックモデルも設定されていました。
ハッチバックといえど「GT」であったことを考えると後に登場するステージアへのつながりを意識してしまいます。
子供の頃、近所のお兄さん所有の「鉄仮面」で遊んでいるときにドアで指を挟んでしまい大騒ぎになったことがあります。
幸いにも挟まれた指は大したことはなく少し腫れただけでしたが、気前よく遊ばせてくれていたお兄さんがかなり焦っていたので申し訳ない気持ちでいっぱいだったのを憶えています。
懐かしい昭和の車たちは今見てもとてもカッコ良くて、あの頃の眩しさは全然色褪せていませんでした。
ちなみに、4代目は以前紹介した赤い「ケンメリ」です。
昨年末に降り積もった雪で街の景色もやっと例年通りになってきました。
車道と歩道の間に人の背丈より高く積み上げられた雪を見ると冬が来たんだなあ〜としみじみしてしまいます。
しかし、年明けからの数日は天気のいい日が続きました。
冬場は通勤時間帯に天気がいいことが多いです。
午前中に天気がいいことが多く、お昼前には曇ってくることがよくあります。
なので、一日中天気がいい日というのはあまりないように思います。
この日は一日中、雲も風もなくキレイに晴れた一日でした。
午後の1時くらいですが、もう日が傾いています。
冬至も過ぎて少しづつ陽の射す時間も長くなってきていますが、それでも暗くなる時間は早いです。
雪の上に落ちる木々の陰がどこまでも延びてやがて雪に溶けていきます。
キラキラ輝く雪の表情を見ているだけで新鮮な気持ちに入れ替わります。
自然は厳しくもありますが、それだけに、とても美しものなのだと感じさせてくれる穏やかな一日でした。
新年明けましておめでとうございます!
元旦はとても気持ちのいい天気での幕開けとなりました。
さっそく、近くにある札幌諏訪神社へ初詣のお参りへと出かけました。
この神社はひっそりと建っているのであまり知られていませんが、かなりのパワースポットではないかと勝手に思い込んでいます。
まだ朝日がさす前だったので人出も少なく、境内の空気がとても澄んでいました。
帰り道、歩道橋を渡たる時に初日の出に出会えました。
朝日を浴びると急に身体が軽くなったように感じます。
息子はねむい上に朝日が眩しかったらしく、顔がとろけていました。
この朝日のようにこの一年が平和で穏やかな一年になりますように、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も残すところあと二日となりました。
この一年は事務所の開設や長男の誕生など初めてのことばかりで本当にあっという間の一年でした。
3月には東日本大震災が発生し、今まで信じていた都合のいい日常が一気に崩れ去りました。
そして、目を背けていた深い闇に改めて向かい合う一年になったように思います。
32年前に制作された映画「チャイナ•シンドローム」で描かれたメルトダウンによる危機が現実のものとなった今、もうこの日常は映画の世界のような別世界の話しではなくなってしまったのだと。
戦後、安全神話に守られて成長を続け、やがて当たり前になってしまったその日常に対して、疑問を感じることも忘れてしまっていたのだと痛感することになりました。
毎日、一生懸命に成長を続ける息子を見ていると、この先、はたしてこの命が平和で安全な世界で、幸せに成長を遂げることができるのかと不安に思うことがよくあります。
当たり前の日常は、実は当たり前ではなく、今あるこの瞬間は本当にかけがえのないものなのだと感じる瞬間が確実に増えました。
震災、原発事故がなければきっと、この先の幸せを疑うことなんてなかったでしょう。
でも、きっと希望はあって、きっと幸せを築くことはできるのだと信じたい気持ちが強くなったのも事実です。
阪神大震災当時、大学生でした。
1月17日の早朝、神戸はめちゃくちゃでした。
しかし、火の海に包まれた神戸の街はその半年後、木蓮の咲く頃には日常の機能の大部分を取り戻していました。
瓦礫は撤去され、街の整備は進み、阪神高速道路以外は交通も回復していたように思います。
「がんばろう神戸」を合い言葉にみんな復興に向かって全速力だったのを憶えています。
学友の中には自宅が全壊して休学しなくてはならない者もいました。
今回のように、二重ローン回避の制度もなく、経済的により苦しい状況だったと思います。
しかし、そんな状況でもその学友は言いました。
「絶対に負けへんで、絶対に戻ってくるから。」
強い、強い、言葉でした。
自分の将来を諦めない、何かのせいにして逃げ出さない、強い強い言葉でした。
今、神戸の街で震災の影響を見ることは出来ません。
よみがえった神戸を歩くと、どんなことがあっても絶対に立ち上がれる、そう感じることができます。
立ち上がれます、絶対に。
今年最後になりますが、東日本大震災の犠牲者の方々へのご冥福と被災者の今後の安全、1日も早い復興、そしてどうか皆さま良いお年をお迎えくださいますよう心よりお祈り申し上げます。
APOLLO LAB 一級建築士事務所
代表 浅田 昭太郎
サッポロファクトリーのクリスマスツリーです。
とってもクリスマスらしい空間でワクワクします。
毎年、広尾町のサンタランドから寄贈されるもので、高さが15mもあるトドマツです。
本物のクリスマスツリーはとても華やかで迫力があります。
ホワイトイルミネーションの大通り1丁目会場には同じくサンタランドから贈られた15mの赤エゾマツのツリーがあります。
近場で屋内と屋外、それぞれ表情の違うツリーを見ることができるのは本当に贅沢です。
いつもは大きすぎるくらいに立派なアトリウムですが、この時期はこのシンボルツリーがあるのでちょうどいい雰囲気です。
せっかくのガラス張りのアトリウムなので、常緑樹であるこの木が一年中ここにあってくれればとてもシンボリックで素敵だと思います。
人の目線と重なるツリーの下には、冬の街並をモチーフにした照明が設置されていて一層雰囲気を盛り上げてくれています。
アトリウムの外ではサンタクロースが煙突を登っています。
この時期になると子供の頃に観た「SANTA CLAUS」という映画を思い出します。
1985年の映画なのでちょうど10歳のときだったのですが、王道のクリスマス映画で一気にファンタジーの世界に引き込まれました。
北極で妖精たちが作ったおもちゃを、クリスマスの夜にサンタクロースがトナカイのソリに乗って子供たちにプレゼントするといった話しなのですが、その中で現代社会とファンタジーの共存についてちょっとした問題が起こります。
そして、それを解決するためにサンタクロースがニューヨークの街にやってきます。
そこで身寄りのない男の子と一緒にその問題を解決するのですが、光輝くマンハッタンの夜をトナカイのソリで駆け抜けるシーンがたまりません。
ブルックリンブリッジの下をくぐり抜け、それに続くマンハッタンブリッジを飛び越えていく瞬間にはもう心は同じく空を飛んでいました。
エンディングではシーナ•イーストンの「It's Christmas All Over The World」が流れ出し、これがまたクリスマスファンタジーにピッタリな最後を飾ってくれます。
今のよう高度なCGはいっさい使っていないのですが、十分に夢をもって楽しめるファンタジー映画でした。
今の映画はCGが凄すぎて逆に印象に残りませんが、子供の頃に観た80年代の「E.T.」や「ネバーエンディングストーリー」などの映画は今でも鮮明に覚えています。
アナログは手間も時間もかかりますが、想像力に関してはとことん突き詰める事ができます。
昭和の人間にはそんなアナログな時間の流れがとても落ち着きます。
大通り公園の1丁目〜8丁目で開催されている「ホワイトイルミネーション」です。
昨日はフワフワと雪が降っていて風もなくとてもいい雰囲気でした。
昨日は冬至にふさわしく16時を過ぎるともうほとんど真っ暗になっていました。
ですが、札幌の中心である大通り公園はとても明るく浮かびあがっています。
これからは日が長くなる一方なので嬉しくもありますが、冬はこれからが本番なので、まだまだ安心出来ないのが北海道です。
今年はLED電球に切り替えているイルミネーションも多く見られました。
太陽光や風力を使ったソーラーツリーも設置されていましたが雪が降っていたので太陽光発電のソーラーパネルには不利な状況でした。
しかし、風力発電の方はわずかな風でも常に風をとらえて発電を続けていました。
その場にいるとほとんど風は感じられなかったのですが、その程度の風でもつかまえてしまうのには本当に驚きです。
これであれば24時間の発電が可能になるのですが、小さなプロペラの発電ユニットでもまだまだ高額なので普及に伴った低価格化に期待したいです。
同じく大通り公園の2丁目で開催されている「ミュンヘン・クリスマス市」です。
雪が積もってとても雰囲気のある会場になっていました。
ローストアーモンドとシュトレンの屋台です。
シナモンやココアなど香りがしてとても美味しそうです。
キャンドルハウスの屋台です。
中世ドイツの町並みがとても細かく再現されていて、おとぎの国にいるみたいです。
この中にアロマオイルやキャンドルを入れて窓から漏れるほのかな明かりを楽しみます。
アロマオイルを入れると煙がたつのですが、キャンドルハウスの煙突から煙が出ていてとてもカワイイことになっていました。
クリスマス市は明日24日、ホワイトイルミネーションの「大通り会場」はあさって25日までの開催なので終わってしまうと思うと、とても寂しいです。
やっといい雰囲気になってきたのに残念ですが、次は2月から「雪祭り」が始まるのでそちらもとても楽しみにしたいです。
前回に続き息子のおもちゃになります。
このおもちゃの間にはビー玉が入っていて角度を変えると隠れるしくみになっています。
このように、向きによって2個ずつ隠れるようになっていて、縦にしたときにだけ4つ全てのビー玉を見る事ができます。
横向きにしているとハンバーガーみたいでとてもかわいいです。
カラコロと音もするのでビー玉に興味をもってくれる思ってたのですが、ほとんどの場合ハンバーガーに噛み付いています。
しかし、噛み付いても良質なカバ材や天然素材の塗料を使用しているので安心です。
南富良野の「studio note」という工房で制作されています。
この工房のおもちゃはどれもかわいくて、つい手に取りたくなってしまう木の優しがあります。
怪獣が抱きしめているジャガイモのおもちゃは「ビタレスク」の松田さんが息子に作ってくれたものです。(松田さん、本当にありがとうございます!)
内側をくり抜いてあって、振ったり転がしたりすると中からコロコロとかわいい音がします。
息子がとても気に入って転がしているので、もうすでに木の表面がいい感じの艶を出しています。
どちらも柔らかい手触りなので、ついつい手に取ってしまいます。
触れているだけでリラックスできる木の力は本当にすごいです。
息子愛用のタグボートです。
先端の口がジョウロにもなっているのでお風呂やプールでの水遊びにもってこいです。
とてもかわいく扱いやすいデザインです。
パーツも少なく、色分けもシンプルです。
しかし、ロープやはしごなど隅々まで細かい装飾が施してあって、造形的にも品質的にもかなりのものがあります。
これはアメリカのGreenToys社のものでミルクジャグを100%リサイクルして作られています。
ミルクジャグとはポリエチレンでできた牛乳パックのことです。
約500gのミルクジャグでオモチャを作ると、単4電池約3,000本分のエネルギーをセーブできるそうです。
パッケージは古紙リサイクル段ボールに大豆インキ印刷と、全てにリサイクルが徹底されています。
シンプルなのに造り込まれた造形で、なおかつリサイクル材で作られているというバランス感覚にはとても関心させられてしまいます。
しかも、最近では珍しくオールアメリカ製になります。
中国や東南アジアなどで製造されていないということは、製品の製造管理や品質管理、輸送運搬エネルギーなどまでが考えられているということです。
安全で確実な資源の活用と提供、そこには製造者の強い理念を感じます。
オモチャですが、ものづくりに関してとても参考になります。