Architectural design office
アポロラボ 一級建築士事務所
北海道札幌市の建築設計事務所
<< December 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< クリスマスツリー | main | 新年 >>
今年最後に

今年も残すところあと二日となりました。

この一年は事務所の開設や長男の誕生など初めてのことばかりで本当にあっという間の一年でした。


3月には東日本大震災が発生し、今まで信じていた都合のいい日常が一気に崩れ去りました。

そして、目を背けていた深い闇に改めて向かい合う一年になったように思います。

32年前に制作された映画「チャイナ•シンドローム」で描かれたメルトダウンによる危機が現実のものとなった今、もうこの日常は映画の世界のような別世界の話しではなくなってしまったのだと。

戦後、安全神話に守られて成長を続け、やがて当たり前になってしまったその日常に対して、疑問を感じることも忘れてしまっていたのだと痛感することになりました。

毎日、一生懸命に成長を続ける息子を見ていると、この先、はたしてこの命が平和で安全な世界で、幸せに成長を遂げることができるのかと不安に思うことがよくあります。

当たり前の日常は、実は当たり前ではなく、今あるこの瞬間は本当にかけがえのないものなのだと感じる瞬間が確実に増えました。

震災、原発事故がなければきっと、この先の幸せを疑うことなんてなかったでしょう。

でも、きっと希望はあって、きっと幸せを築くことはできるのだと信じたい気持ちが強くなったのも事実です。


阪神大震災当時、大学生でした。

1月17日の早朝、神戸はめちゃくちゃでした。

しかし、火の海に包まれた神戸の街はその半年後、木蓮の咲く頃には日常の機能の大部分を取り戻していました。

瓦礫は撤去され、街の整備は進み、阪神高速道路以外は交通も回復していたように思います。

「がんばろう神戸」を合い言葉にみんな復興に向かって全速力だったのを憶えています。

学友の中には自宅が全壊して休学しなくてはならない者もいました。

今回のように、二重ローン回避の制度もなく、経済的により苦しい状況だったと思います。

しかし、そんな状況でもその学友は言いました。

「絶対に負けへんで、絶対に戻ってくるから。」

強い、強い、言葉でした。

自分の将来を諦めない、何かのせいにして逃げ出さない、強い強い言葉でした。

今、神戸の街で震災の影響を見ることは出来ません。

よみがえった神戸を歩くと、どんなことがあっても絶対に立ち上がれる、そう感じることができます。


立ち上がれます、絶対に。


今年最後になりますが、東日本大震災の犠牲者の方々へのご冥福と被災者の今後の安全、1日も早い復興、そしてどうか皆さま良いお年をお迎えくださいますよう心よりお祈り申し上げます。


APOLLO LAB 一級建築士事務所

代表 浅田 昭太郎


APOLLO LAB / アポロラボ 一級建築士事務所 http://apollolab.net/