Architectural design office
アポロラボ 一級建築士事務所
北海道札幌市の建築設計事務所
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断熱施工


断熱施工の様子です。

断熱は寒冷地である北海道においてはとても重要な住宅性能のひとつとなります。

在来木造工法では軸組の間にグラスウール(ピンク色)などのフェルト状断熱材を充填する充填断熱を行います。

グラスウールは熱伝導率が0.038W/(mK)以下の高性能グラスウールを使用し、壁は軸間の100mm+外壁側に付加断熱として100mmと合計200mmの断熱層を設けます。

天井には300mmの断熱材を充填します。



断熱材の充填の後に室内側(天井)に気密シート(防湿防水、オレンジ色)を張っているところです。

このシートを張ることにより室内からの断熱材への水分の侵入を防ぐと共に、外気の侵入を防ぐことができ防湿性と気密性を確保することができます。



天井と同じように壁にも気密シート(オレンジ色)を隙間無く張っていきます。

住宅の内側全体をラッピングするような感じです。



外壁側に付加断熱(100mm、黄色)を施しているところです。

断熱(軸間断熱)の上にさらに断熱を重ねることで熱橋(ヒートブリッジ)を少なくすることができます。



断熱材の上には防水シート(タイベック、白色)を張って雨の侵入を防ぎます。

この防水シートは透湿性があるので、万が一断熱材が濡れてしまった場合にも適切な通気層を設ける事で素早く水分を外気に解放し乾かす事ができます。

しかし、万が一が無いようにしっかりとした防水性能を確保するようにします。

この防水層は防風層としての役目も果たします。



最後に通気層の上に外壁(茶色)を張っていきます。

壁は熱損失の割合が熱損失全体の25%もあり、天井の6%、基礎の9%と比べても熱損失が大きく、そのため高い断熱性能が必要とされます。

そして、断熱性能を高める事で室内の上下温度差を少なくし、暖房エネルギーの省エネ化を計ることができます。

しかし、断熱材は濡れてしまうと性能の低下につながるので、その性能を十分に発揮させるためには高い気密性と防水性が必要となります。

そのため、施工時には何度も施工方法や施工状況の確認を行いながら工事を進めていきます。

そうした施工品質の確保を行った結果、熱損失係数(Q値)を1.25W/m2K以下、隙間相当面積(C値)を0.5cm2/m2以下に抑えた高断熱化、高気密化を実現することが可能となります。

エネルギーの損失を少なくする事はこれからの住まいづくりの重要な課題と言えます。

そして、そういった地域環境に必要な住宅性能とデザインを併せ持った設計を行っていきたいと考えています。


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