Architectural design office
アポロラボ 一級建築士事務所
北海道札幌市の建築設計事務所
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断熱改修

マンションのリフォームで断熱改修を行いました。



こちらが改修前(Before)の状態です。

20年以上も前に建てられた建物ですが、バブル期にスーパーゼネコンが建設しただけあって断熱に関してもしっかりとした施工が施されていました。

現状は室内側全体に40mmの厚さで現場発砲断熱材(黄色)が吹き付けられています。

「コンクリート」は熱伝導率が1.1W/(mK)と「木」の0.1W/(mK)に比べてとても熱を伝えやすい材料と言えます。

熱を伝えやすいと言う事は熱が逃げやすいと言う事になります。

そのため、北風などにより冬場に最も条件が悪くなる北側に面した居室には断熱補強を行う事にしました。



こちらが改修後(After)の状態です。

既存の断熱材の上から新たに硬質ウレタンフォーム(緑色)を20mm吹き付けました。

合わせると60mmの断熱層になります。

吹付け硬質ウレタンフォームの熱伝導率は0.032W/(mK)なので、付加断熱を施したことによって更なる断熱性能の向上が期待できます。

北海道は一年の気温差が40度近くになり、さらに厳しい条件下におかれる地域もあります。

そこでは住まいに高い断熱性能が必要とされます。

断熱性能を高めることにより冬場の暖房エネルギーだけでなく、夏場の冷房エネルギーの消費を少なく抑えることもできます。

しかし、単に断熱性能を上げることだけではでそのような成果を得ることができません。

四季を通して快適で省エネルギーな住宅とするには断熱性能、気密性能、換気計画、暖房計画などの総合的な計画設計とそれを施工することのできる確かな技術が必要となります。

その技術的基準の一つとして北海道には BIS (Building Insulation Specialist=断熱施工技術者)と呼ばれる認定制度があります。

これは、北海道が推進する北方型住宅の断熱、気密、換気、暖房などに関する専門知識や正しい設計、精度の高い施工方法等を指導できる技術者および適切な施工技術者を養成、認定する制度です。

この認定を受けていないと北海道が推進する「北方型住宅」や「北方型住宅ECO」の設計、施工を行うことが出来ません。

もちろん、アポロラボでもBISの認定を受けています。

北海道に限らず全国的にこのような住宅性能基準が浸透、実行されれば需要エネルギーも大幅に削減されるのではないかと思います。

エネルギーの消費を抑える事は廃熱や排出ガスによる温暖化の防止にもつながるので、設計者には住宅性能を向上させる事によって環境改善に貢献する責任があると言えます。

そしてアポロラボでは、常にそいった事を心掛けるようにして設計を行っていきたいと考えています。


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